子どもが“いじめを言わない理由”と親ができる正しい接し方｜探偵が見た本音とSOSサイン

いじめの多くは、子ども本人が「いじめられている」と言わないまま深刻化してしまいます。
「どうして言ってくれなかったの？」「もし早く気づいていたら…」と後悔してしまう保護者の声も少なくありません。

しかし、子どもが言わないのには明確な理由と心理があります。
本記事では、探偵の現場で見てきたリアルな事例をもとに、いじめを言えない理由と親が取るべき接し方を徹底解説します。

1．なぜ子どもはいじめを言わないのか？5つの本音

① 「親に心配をかけたくない」

最も多い理由がこれです。
子どもは親の表情や生活状況を敏感に感じ取っており、“これ以上心配をかけたくない”という優しさから言えなくなります。

② 「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまう

加害者から繰り返し嫌がらせを受けることで、子どもは自尊心を失い、「我慢すればいい」「自分のせい」と誤った解釈をしてしまうことがあります。

③ 言っても「解決しない」と感じている

過去に友達トラブルが解決しなかった経験や、周囲の例などを見て、「どうせ変わらない」と諦める子もいます。

④ 報復が怖い（いじめが悪化する不安）

「先生に言ったらまたやられる」「親に言ったら知られそうで怖い」など、二次被害の恐怖から黙り込むケースも多いです。

⑤ 恥ずかしい・プライドが邪魔をする

男の子に特に多い傾向ですが、“弱いと思われたくない”という気持ちが強く、言いにくくなってしまいます。

2．子どもが発する“いじめのサイン”に気づくには？

子どもは言葉にしなくても、体や態度でSOSを発していることがあります。

• 急に「学校に行きたくない」と言う
• スマホを触るのを嫌がる（通知を見るのが怖い）
• 食欲不振・頭痛・腹痛が増える
• 成績が急に下がる・集中力が落ちる
• 表情が暗い・笑顔が減る
• 持ち物が壊れる・なくなることが増えた

これらは心理的負担が大きくなっているサイン。早期対応が重要です。

3．子どもが“話してくれるようになる”正しい接し方

① 「否定しない・責めない」姿勢を徹底する

子どもが話したタイミングで、絶対にやってはいけないのが次の言葉です。

• 「なんで早く言わなかったの？」
• 「我慢しなさい」
• 「あなたにも悪いところがあったんじゃない？」

これらは心を閉ざす原因になります。まずは、「話してくれてありがとう」と受け止めることが大切です。

② 話すタイミングを急がせない

急かされると子どもは逃げてしまいます。
安心できる雰囲気・短時間の会話から少しずつ心を開いていきます。

③ 「味方でいるよ」と繰り返し伝える

子どもが安心するのは、状況ではなく“親が自分の味方でいる”という事実です。

④ 日常会話の中で、自然に心の距離を縮める

直接いじめの話を聞くのではなく、
「今日はどんなことがあった？」
「誰と遊んだ？」など、自然な会話の中で気持ちを引き出すのが効果的です。

⑤ 子どものペースを最優先にする

話したくない時は無理に聞き出さず、安心できる環境づくりを優先しましょう。

4．それでも状況が見えない時は“第三者の力”を使う

子どもが話してくれず、学校でも状況がつかめない…。そんな時、現場の実態を知る方法があります。

探偵ができること

• 登下校中の見守り調査（暴言・つきまといの有無）
• 学校周辺・放課後の様子確認
• ネット・SNSの公開情報の記録
• 誰が誰に何をしているかの構図把握

探偵が行う調査は子どもに負担をかけず、事実を客観的に把握できるのが最大のメリットです。